Xperiaの印象が個人的に残念だった理由を何となく書いてみる。

http://d.hatena.ne.jp/moto_maka/20100423/1271965567
この方はXperiaの印象をこんな風に書いているんだが、自分としても半分くらいはこの人と同じ印象になった。ただ相違点とかHT-03A使いの自分としての視点の違いもあるので、(他人の書いたものだけれども)個人的に補足してみる。多分これまでのXperiaをいじった時のツイートのログと被ると思うけど。

・全体的にもたつく印象。
・レスポンス的には3Gに近い感じ?
・ホーム、ブラウザ等でスクロールするとタップになったりして違和感あり。
・アプリ起動時、終了時のアニメーションがなく細かい配慮には欠ける。
フリック入力はアプリで可能になってるけど、もたつき感はある。
・カメラ機能はiPhoneよりは高機能。デジカメみたいで画素数も多い。
・でも一瞬固まるように動きが止まる。
・軽快さではiPhone3GSの標準カメラアプリの方が好み

まず「全体的にもたつく印象」について。
HT-03Aと比べると、Xperiaの動作はもたつきとは無縁ではある。Simeji(フリック入力にも対応した多機能IME)を使用した時もHT-03Aでの動作と比べてかなり速いことに舌を巻いたくらいである。そのはずなのに、自分も同じ「もたつき感」を感じてしまった。
というのも、Xperiaのアニメーションが全般的に「コマ落ちしてるような感じ」がするのだ。HT-03Aでブラウザリンクを長押ししてポップアップメニューを出した時とか、動作がそれほど重くない時にスクロールさせたときって大体60コマ/秒くらいでアニメーションしてるような印象があるんだが、Xperiaの場合スクロールは体感で25〜30コマ/秒くらい、ポップアップに至っては5〜10コマ/秒という感じに見える。実際もたついてはおらず表示までにかかる時間自体は恐らくHT-03Aと同等かそれ以上だと思うが、コマ数が少ないが故に軽快さを殺いでいるという勿体ないことになっているような気がする。

Desireの実機をいじったときに、ハードスペック上はそんなに変わらないのにOSのバージョンが違うだけでこれだけ操作感覚が変わるもんなのかとびっくりしたが、実際OS2.1ではグラフィック周りがけっこう違うらしい。例えとしておかしいかも知れないが、今のXperiaってのは「最新鋭のPCだけど動いてるのはWindows98」みたいなもんなのかなぁと思った(いや、そもそも今のPCでWin98なんて動くか?)。

結局Xperiaの印象が残念だった理由ってのは、そういう「見た目から来るもの」だったんだと思う。


ついでに「アプリ起動時、終了時のアニメーションがなく細かい配慮には欠ける」点について触れてみる。
AndroidアプリにはiPhoneみたいな「アプリの終了」というはっきりした概念がないんではないかと思う。そう書くとちょっと語弊があるが、iPhoneみたく「ホームとアプリ画面の二つの画面の間の行き来で大体完結する」という動きではなく、一度に複数のアプリが動作し、なおかつアプリのデータを他のアプリに渡したりする「共有」という仕組みを備えていたりする都合で「複数の画面を遷移する」ことが多いし、そのためホーム画面に戻るなり画面を一つ戻るなりしてもアプリ自体がバックグラウンドで待機してる古都が多い。故に、Androidでホーム画面を出すことは必ずしもアプリの終了を指さず、それはただ「多くの画面のうち、ホーム画面に遷移した」に過ぎないということである。たとえて言うなら、ホーム画面に戻るというのはWindowsで言う「前面に出てるウィンドウを最小化した」くらいの感じである(そのソフトをバックグラウンドでも終了するかについてはOS側で管理するらしい…が、いまいち管理してるのかよく分からずバックグラウンドで残ってるアプリが積もり積もってくるので、仕方なくタスクマネージャ系ソフトで殺すことになる)。iPhoneユーザから見てアプリが終了したのかどうかハッキリしないのは、そういう部分もあるんじゃないかなぁと思ったり思わなかったり。