「もやしもん」7巻とgood!アフタヌーン初号(特に石川雅之「純潔のマリア」)

今年の自分へのクリスマスプレゼントは「もやしもん」7巻のみという、今までで一番安いプレゼントな罠。
とりあえずいきなりムチ装備長谷川に笑った。「バッカじゃないの!?」って言ってるときの怒ったネコみたいな表情が非常によろしい。そして86話の結城に逆にびっくりする。70話ぶりって。
今回は今までそれほど前面に出なかった感のある及川が活躍(?)するという意外な流れに。そう言えば1巻では唐突にホンオフェを担がされて出てきたんでそれほど印象に残る登場の仕方ではなかったんだよなぁ。でも「ムトーとの一夜」とか「いきなり長谷川に唇を奪われる」とかという事件?を経験してやっとキャラ立ち、というか行動するキャラとして立ち位置が定まってきた感じを見せ始めたのがこの巻かも。遡ると(微妙に意味合いが違うかも知れんが)収穫祭のバニーガールあたりでその片鱗は出ていたのかも知れんが。
今回主に絡んだキャラが沢木というのも良かったかも知れない。良くも悪くもニュートラルなキャラというか立ち位置なので彼女を引き立たせてたところはある思う。そして沢木自体そういうニュートラルさがある種この物語に欠かせないもののようにも感じ始めてきた。
どうしてもこの漫画について考えるときに「動物のお医者さん」を持って来てしまいたくなるのだが、沢木にはやっぱりある程度ハムテル的な要素があると思う。ハムテルもよく考えるとあまり物語の中ではキャラの立ってる方ではないし、狂言回しの役割を負うこともそれほど多くなかったと思う。言ってしまうと物語の中心にいながらそれを進めるでもなく傍観というか観察する立場に近い。沢木はというとそれとは微妙に違うような気もするが、似たような感じではないかと。

とはいえ沢木とハムテルとでは(あるいはもやしもん動物のお医者さんとでは)何かが決定的に違う。もやしもんは基本的に沢木が出てこなくても物語が進行するが、動物のお医者さんはハムテルが絡まない回があまりない(全くないわけではない)。動物のお医者さんは半一人称*1とすると、もやしもんは多分三人称くらい。

あと、76話の最後3ページは個人的には(理由はいろいろあるが)「額に飾りたい気分」。


それと7巻に織り込まれてたgood!アフタヌーン、というか同じ作者の「純潔のマリア」が気になったので買ってみた。
もやしもんはそれほど露骨な下ネタはなかったんだが、「純潔」は下ネタ無しでは語れない話だったりするところにびっくり。でもこれを下ネタと言っていいものなのか*2
というかマリアについてる夜魔がリールー*3っぽいコスプレをしたマリーに見えて仕方ないのですが!

他に載ってた漫画については全部読んでないけど「クロ高」の人が描いてる漫画がシュールすぎて、リアクションを取ればいいのかわからないけどとりあえず笑ってしまうところがにんともかんとも。
そういや漫画雑誌を自分の金で自分の意思で買うのは十数年ぶり(多分最後に買った漫画雑誌は小学の時に買ったコロコロくらい)だった。だからなのか知らんが、この雑誌はなんだか載ってる漫画の傾向がいろいろとバラバラでちょっとカオスに思えるのが…



で、「純潔のマリア」のフィギュア(海洋堂絡みで、原型がフロイライン長谷川、というかフロイライン全部を担当してる人だったような)がおまけに。コートを羽織った姿に換装できるので換装してみたが、なんか難易度高いよ!

*1:ト書きがハムテル主観ではないため一人称とは言い難いが、基本ハムテルからの視点がメインのため一人称に近いという意味?

*2:まあ「アゴが痛い」は完全に下ネタだと思う。

*3:フュック・ベッソンノ「フィフスエレメント」でミラ・ジョヴォヴィッチが演じてた異星人の女。ちなみに「ジョヴォヴィッチ」というのは英語風に発音した場合で、実は「ヨヴォヴィッチ」と発音するのが正しいとか(ソース:「バイオハザード」のオーディオコメンタリ)