HTC Desire(ソフトバンク X06HT)を1ヶ月近く使った感想(と、入れてるアプリについてもちょこちょこと)


HT-03Aのカメラにて撮影。


まともにこっちの方を更新するのは久しぶりなような気がする。
というわけで、今回は今メインで使ってるHTC Desireについてレビューめいたものを書いてみたいと思う。
Xperiaに乗り換える勇気もなく、かといってHT-03Aを我慢し続けて使っていけるかという自身もない状態で、予約しようか迷ってる間にDesireの予約を逃し、当然のことながら発売日にゲットすることも出来なかった自分だったが、やけっぱちになって発売日後に予約したら(通常は5月末〜6月頭の入荷らしいが)キャンセル分が出たということで5/6という割と早い時期にDesireを手に入れることが出来た。
第一印象の素晴らしさからほとんど勢いで購入を決めてしまったけれど、後悔は全くしていない。敢えて後悔したところがあるといえば、HT-03Aと最後まで添い遂げられなかったことと、一旦お役御免となったHT-03Aの活用にまだメドが経ってないところ(だって自室にまだ無線LANないんだもん)。本当にサクサク、というかキビキビ動くし、ストレスを感じるところもあまりない。HT-03Aの頃もヒマさえあればポケットから出していじってたけど、Desireを持ってからはさらにその時間が延びたような気がする。
もちろん細かいところ(と、場合によっては細かいと言い難いところ)で不満が無い訳ではない。でも、ほぼ自分の求めたとおりに反応してくれることと、愛着がそれをカバーしてくれていると思う。

HT-03Aを手に入れた時も「スマホを買ってちょっとだけ生活が変わった」と思ったけれど、Desireはそれをさらに勧めてくれそうな気がする。まだブラウジングツイッターをするくらいの用途がメインだけど…


では、以下本題。いい点から。

いい点

キビキビ動く

とりあえずコレが一番のポイントだと思う。現時点で日本で売られているAndroid端末では最高レベルのスペックだし、さらにOS2.1がそのスペックをちゃんと活かしてるのか操作感覚は小気味よい(個人的にはなんとなくサクサクというよりはキビキビに近い感じがする)。とりあえずどんな操作をするにもストレスを感じないのは重要だと思った。
HT-03AよりもDesireの方が動作が軽くなるのはハードスペックから考えると当然ではあるのだが、Xperiaと比べた時もDesireの方がキビキビ感が上というのはちょっと意外だった。Xperiaもハードのスペックが拮抗してるのでアプリの起動時間とか反応とかはDesireと同等くらいなんだろうが、画面操作したときのアニメーションやブラウザでスクロールさせた時のコマ数が足りない感じがする場面が多かった。Desireの場合は(常に秒60コマとまではいかないまでも)かなりスムースにアニメーションするし、後述する独自UIのためかiPhoneみたく一部画面で「画面端までスクロールさせるとバウンドして戻る」「ホーム画面切り替えするときに、フリックさせた勢いでバウンドする感じがちょっと変わる」というエフェクトがあったりする。
しかし同じハードスペックでも入ってるOSのバージョンが違うだけでこれだけ感覚が違うモノなのかと驚く。でも逆にいうとXperiaも2.1以降にアップデートされるとDesireとほぼ同等の動作をすることが期待出来ると思う。さらに次の2.2はもっと高性能になるらしい。

ただ個人的には、スペックが云々より、自分の求めることが快適にやれるかどうかが問題だと思う。その点ではDesireはそれを十分なほど満たしてると思う。

大きさがギリギリ片手で操作出来る大きさ(ただし手が大きな人に限る)

実は決めてとして大きかったのはこの「大きさ」の部分だったりする。Xperiaを触った第一印象としては意外にゴツく感じなかったものの、それでも画面操作する時に、(画面の大きさの都合からか)手が大きな自分でもタップする場所によって手の位置を細かくずらさないと片手での操作が難しいというところがあった。それと比べるとDesireの方がちょっとだけ小さく、あまり手の位置をずらさなくても画面全体をカバー出来る。またXperiaは四隅が角張ったデザインで若干角が手のひら(というか格闘技でいう「掌底」の部分)にあたる感じがちょっとだけ気になったんだが、Desireは角が丸っこいデザインなのでそういう感じはしない。
ただし画面サイズもXperiaと比べてちょっと小さいので、両手操作前提で画面がデカい方がいいという人はXperiaを選ぶといいと思う。
というかXperiaとの比較が多くなってしまうのが心苦しい。Xperiaもなかなか悪くないと思うんだ。デザイン的にはやっぱりXperiaの方がソソる感じがする。Desireのデザインは後述するけどちょっと地味。

ダメなところ

では続いてダメなところ。ただこれらでさえも致命的な欠点となり得てない感じ。

バッテリーの持ちが悪い

一番の欠点は多分ココだろうと思う。とにかく電池の減りが尋常じゃなく、カメラで写真撮影とかバッシバシしてるとものの5〜10分で10%は持ってかれる。そうでなくてもかなり電池の減りは早く、はじめの頃は朝の時点で満充電だったのに、夜9時くらいになったらバッテリーが赤表示になってしまうことがしばしばあった。
その後定期的に同期を取るプリインストールソフトとかの設定を見直して、一日の終わりに2〜30%残るくらいまでにはなってきたものの、二日は確実に持たない。普通に使ってて1.5〜2日はなんとか持ったHT-03Aよりはかなりの大飯食らいであることは確かである。とりあえずeneloopのモバイルブースタとかは二日以上の運用に必須だと思う。
つかHT-03Aみたく予備バッテリーを一つ付けてくれればなぁ…

インストール出来るアプリの総容量が妙に少ない気がする

実はこれがナニゲに大きかったりする。Google Earthインスコするとインスコ可能容量のうち22MBくらい食う)を入れてるせいもあるかと思うけれど、2〜3個くらい容量のちょっと大きめ(1〜2MB)のアプリを入れるとすぐに「容量不足」の表示が通知領域に出るようになる。
HT-03Aだとアプリをいろいろ入れてもそんな表示が出ることは全く無かったのだが…ちなみにOS2.2からはアプリを外部メモリに移すことも可能になるそうで、そうなるとこの問題は一挙に解決しそうではある。でもこんなに気を遣うことになるとは思ってなかった喃。

使ってて感じたこと

上記がいいと思った点、というか購入の決め手になったところだったんだが、実際使ってて感じたこともいろいろあったりする。

ディスプレイについて

有機ELを使ったディスプレイはやっぱり非常に綺麗で、解像感もなかなか。Xperia(液晶)と比べると若干「画素が粒立ってる」感じがして、自分としてはXperiaの方が好みかなぁとはじめは思ったんだが、ずっと使ってると気にならなくなってくる。住めば都。
発色もかなりいい。ただし有機ELの特性なのか何となく全体的に赤っぽい感じに感じる。画面を暗めにするとそれが顕著になるところも気になる。
これも有機ELの特性だと思うが、屋外、特に晴れた日に外で使ってると画面が見えなさすぎる。明るさを最高まで上げると読めるんだが、ちょっとでも画面を暗くするとダメな感じ。

ちなみにDesireをいじってからHT-03Aをいじると若干液晶の反応速度が遅いのか残像が出てるような感じがちょっと気になる。HT-03Aだけ使ってた頃はそんな風に感じなかったんだけどなぁ。

タッチパネル操作ついて

タッチパネルの感度は非常にいいと思う…のだが、画面の大きさのせいなのか別の要因なのか、IMEの変換候補を選ぶ時に選択がうまくいかず候補一覧が表示されてしまったりすることがある。他の場面ではタップしようとした場所と実際タップされた場所にズレがあるということはなかった。Simejiのせいではないような気がするんだが…

OS2.1ということでホーム画面やアプリの一部ではマルチタッチやピンチイン・アウトの動作に対応していて、ブラウザでのピンチイン・アウトはスムースで誤動作もナサゲなので問題ない(ただしそれとは別の問題がある。後述)。
…ただ、「マップ」でのピンチイン・アウト動作についてはマップの仕様上段階的にしかズームできないためか、ココでズームを止めたい!というところでピンチ操作してる指を離すと「もよん」と半段階くらいズームイン・アウトしてしまうことがある。もともとマップにはちゃんと段階ごとにズームイン/アウト出来るボタンがあるのでピンチ動作する場面はそれほど多く無いんだが、iPhoneでのマップのピンチズームに慣れてる人にはかなり違和感があるだろうし、そうでない自分にしても違和感を感じざるを得なかった。ここは今後のマップアプリのアップデート次第なんだろう。多分。

ハードウェアボタンと光学ジョイスティックについて

念のため書いておくと、ハードウェアボタンはHT-03Aから発信・終話ボタンの二つを省き、ホーム・メニュー・センターボタン・戻る・検索ボタンはそのまま。電源ボタンを上部に配し、あとトラックボールは可動部のない光学ジョイスティック(センターボタンをなぞるとカーソル操作ができる)となっている。
HT-03Aよりもボタンが削減されてる、ということにはなるが、元々電話としての利用が少ないしスリープ/電源ボタンは専用のボタンがあてがわれてるので問題なし。スリープ/電源は始め上部にあることに対して戸惑ったが現在は慣れて、むしろHT-03Aでスリープさせる時に上部にボタンをさがしてしまうくらいに…
個人的に一番違和感を感じてしまうのはトラックボールの代わりに設けられた光学ジョイスティックだったりする。トラックボールの場合は一度に動かせる距離が意外に長かったが、光学ジョイスティックは一度にカーソルを動かせる距離がかなり短く、しかも感度が悪いと感じる場面がちょっと多い。そのわりにブラウザとかで戻るボタンを押そうとした時に光学ジョイスティックが反応して意図せずに画面がちょっとズレたりハイライトしてる部分がズレたりするあたりは「ないわー」と思ったり。実害が出てる訳ではないけれど。


そして光学ジョイスティックだから、というわけではないんだろうが、ホーム画面でタッチパネル以外のポインティングデバイスでアイコン単位の選択が出来なくなったのはどう考えても退化だと思う。ナニゲに冬に雪がたくさん降る地方の人間としては「手袋を脱がなくても操作出来る」のが結構なアドバンテージだったんだけどなぁ(実際そんなにはうまくいかず、指先だけ出る手袋を試したりした挙げ句結局操作する時は手袋脱いでたけどな!)。

ホーム画面とHTC SENSEについて

ホーム画面が7画面もあるというのが一つのウリとなってるようだが、今のところホーム画面は2画面くらい持て余してる。HT-03Aのホーム3画面だとちょっと画面が足りないと感じたりしてアプリをフォルダ分けしたりしてたくらいだったんだが…
ピンチインorホーム画面でホームボタンを押した時にホーム画面一覧が見られる機能も今のところはあんまり使ってない。むしろ間違ってメニューとかアプリ一覧を出した時にホームボタンで戻ろうとした時に画面一覧が出るのがもどかしく感じる。

SENSE UI独特の画面下方のレイアウトについては、使ってると慣れてきて違和感を感じなくなる。むしろAndroid1.6くらいまでの標準の「フリックしてアプリ一覧を出す」という動作を今まで何となく面倒に感じてたため、ワンタップでアプリ一覧が出てくれるのは便利だと思った。敢えて言うとこれはこれで誤操作が起きないかとちょっとひやひやしたりするんだが…
ちなみにHT-03Aみたいなハードウェアの発信/終話ボタンがないため電話ボタンがホーム画面上にあるんだが、これもなんとなくひやひやする。誤発信怖い。

プリインストールのアプリ・ウィジェットについて

で、そのSENSE UIに絡んで最初っからごっちゃりとHTC製のプリインストールアプリやウィジェットが入ってるんだが、実際使うのは時刻表示と天気表示くらい。他にツイッターアプリ/ウィジェットやらGPSで撮った写真を地図上にプロットするアプリとかFacebookアプリとかRSSリーダアプリとかが入ってるものの、既にAndroidを使っててそれらのお気に入りアプリがあるのであれば使う機会がなかったりする。

…ただ、ホーム画面の賑やかしにはいいんではないかと思う。一定時間ごとに通信するので電池食うと思うけど。あとどうでもいいことだが、プリインスコツイッターアプリの短縮URLでなんでbit.lyが使えないんだろう。それが一番の謎。

カメラについて

…この項目はあまりに長くなりすぎたので、独立した記事にしますた。

デザインについて

(またあとで書きます)


結局書いてきて疲れたので、また明日以後に。