奥田英朗「イン・ザ・プール」

この前の休みにブックオフで表紙絵?のフォトプリントTシャツとセットで500円で売ってたのを見つけて買った本(本体は文庫版)。自分的には適当なフォトプリントTシャツを探してただけなので「Tシャツが本体、本はおまけ」と失礼な考え肩をしていたんだが、読んでみると面白かった。そういや作者がこれの続編かなんかで直木賞を取ってたはず(っつか忘れかけてたけどこの本自体も何となく気になってた記憶が)。そりゃ面白いわけだ。
今のところ表題作とその次の「勃ちっぱなし」までしか読んでないけど、男が水泳にのめりこんでく様とか腹に制御不可能な一物?を抱えていかんともしがたい状態になってる男の様が面白すぎる。とくに表題作の主人公が道具を揃え、行動に打ちし、その後雑誌を読んでよりのめり込んでく感じが読んでるこっちも浮き足立つくらいの描写。ああ何かにのめりこみ始める時って確かにこんな感じだよなぁなんて。んでオチは両方ともベタで、どちら伊良部が話の最初の方でほのめかしてるネタがオチに繋がってたりするんだけれども、その分安心して読める感じも。

なんかこの本を読んでると、サックスとかいう精神科医だったかなんだか(たしか「レナードの朝」の原作者だったような気がする)の本を読みたくなる。読んだことはないしサックスの本はたしかノンフィクションだったと思うけど、何となくにてそうな気がする。サックスの本は読んだことがないからよう分からんけどな!