ボトムズ予告風

やっぱりクレームは引きたくないですねえ

降り注ぐ大声。 舞い降りる叱咤。 渇望と困惑と怒りの電話、クレームが燃える。 圧倒的、ひたすら圧倒的パワーが蹂躪しつくす。 ささやかな望み、芽生えた愛、絆、健気な野心、 老いも若きも、男も女も、休憩時間もトイレタイムも呑み込んで、走る、罵声、怒…

久々に

昨日の夜、最後に難案件を取って涙に濡れていた。 今日の昼、ヒマをいいことにに応答率向上を追っていた。 明日の朝、ちゃちな信義とちっぽけな良心が、応対時間を長引かせる。 サポセン仕事は幾千のお客様が作ったパンドラの箱。 予想外のことなら何でもあ…

少々の保留と言いつつ長くなってしまうんですがね

あのオペレータは、状況ヒアリングが不十分で、上司にもっと聞いてと突っ返された。 あっちのオペレータは、お客様の申告を鵜呑みにして、地獄に落ちた。 Mr.Tは上司への相談に、己の運命を占う。 ここ、サポセンで難案件解決に必要なのは、エスカレーション…

実はクレームよりも難案件の方が恐ろしい説

サポセンという電話の海に、見え隠れする難案件という氷塊。 どうやら、水面下の謎の根は深く重い。 人の運命は、神が遊ぶ双六だとしても、 上がり時間までは一天地六の賽の目次第。 鬼と出るか、蛇と出るか、謎に挑む1時間級対応。今日は11月19日。 お前、…

今日は時間通りに帰れたけどね

オペレータの帰宅時間を司るのは、神か、偶然か。 それは時の回廊を巡る永遠の謎掛け。 だが、kytの運命を変えたのは、貧乏くじと呼ばれた、最後の一本。 終業時間まで数分の中で難案件を引いた戦慄が、今、脳裏に蘇る。今日は11月18日。 ヘッドセットの耳当…

ボトムズの予告編風にサポセン仕事を語るシリーズ

最も危険な罠、それはクレーム。 たくまずして仕掛けられた数百のコールの闇に眠るストレス源。 それは突然に目を覚まし、偽りの平穏を打ち破る。 サポセンは巨大な罠の街。 そこかしこで、信管をくわえた不発弾が目を覚ます。今日は11月16日。 次の電話も、…

ボトムズ予告風にサポセン仕事を語るシリーズ

かつて、あの重々しき朝礼の唱和に送られた戦士たち 応答率を守る誇りを使い回しのヘッドセットに込めた電話オペレータの、ここは墓場 無数のお客様の、 イラつく待ち時間に晒されて次のコールに引き出されるサポセンブースの電話番 魂無きキーボードたちが…

ボトムズ予告風にサポセン仕事を語りシリーズ

問い合わせる者と答える者、その二回目の入電を拾う者 スキルを持たぬ者はやってゆかれぬサポセンのブース あらゆる窓口が密集するワンフロア ここはいち企業がが産み落とした北海道某市のコールセンター kytの体に染みついたヘッドセットの臭いに惹かれて、…