「美しゅうなった喃」、そして「おい!それぇ!!ノン!!」

読みたかった漫画をコミックレンタルで詠むシリーズ。「もやしもん」は堪能したので次は「シグルイ」の続き、そして「へうげもの*1
シグルイは6巻の展開がただただ激しすぎる。というかここまで読んだら数々のシグルイネタも大体楽しめるようになるんではないかと。
いやま、そのためだけに読んでるんではないのだけれど、どうしてもあまりに激しすぎて笑いが出たりとか、あまりに真っ正面から描きすぎてネタに見えるところが多い。前者の例は夕雲対虎眼のくだりだとか、伊良子対魔神化虎眼の描写あたりがそうだし、後者の例は5巻の二輪をやる準備のところ(それを一息で飲み干すと/しばし瞑目ののち/厠へ入り)とか、「ごつい男達が褌姿でウミガメの産卵を凝視してる」とかにあたる。そう言えば北斗の拳の暴力描写はシリアスに見えるが実はギャグとしての要素も狙っているとかいないとかという話を聞いたことがあるけれど、シグルイの真っ正面過ぎる描写ってのはそれが先鋭化しすぎたものなのかも知れない*2
へうげもの」はまだ3巻の途中くらいまでざっと読んでみた程度だけれど、「もやしもん」と同じで物語が進むにつれてシリアスな描写が増えていく感じ。ヘンなようでいて、っていうか実際微妙にヘンに写るけれど、実はそれほどギャグっぽい描写はそれほど多くない印象はあるけれど、武芸と物欲の板挟みになって両方を揺れ動くところにどうしようもない共感というか魅力を感じてついつい笑ってしまう。

*1:「ひょうげもの」と発音する。ちなみに記事見出しの「おい!それぇ!!ノン!!」は織田信長の発言

*2:ちなみに同じ作者の代表作である「覚悟のススメ」は北斗の拳的な暴力的ギャグのあまり先鋭化してないパターンなのかも知れん。というか覚悟は初期の方しかまともに読んでないからなんともいえないところではあるけれど